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しずおか女性 チャレンジ・サイト

キャリアアップ、女性の起業、子育て・保育支援、まちづくりなど、様々な分野で活躍している女性の事例を紹介します。

「学生だってできる」をモットーに
児童買春の被害者をなくす活動に取り組む

安間仁美さん

国際・地域社会

静岡学生NGOあおい
(静岡県立大学国際関係学部4年生)

安間仁美(やすま ひとみ)さん

静岡県静岡市


深刻な国際的な問題への取り組み、2年間かけて活動計画をつくる

「児童買春ってなに?」とよく聞かれますが、児童買春とは、金銭または物品などの見返りと引き換えに性的活動において子どもを搾取することです(児童の権利に関する条約)選択議定書」)。なぜ、児童買春が起きるのでしょうか。根本にある大きな原因は、地域の経済格差であり、貧困です。かなりハードなテーマですが、静岡の若者に児童買春を身近な問題として考えてもらい、国際的な協力で問題解決の後押ししようと、このNGOを立ち上げました。とはいえ、問題意識が先行して、当時は私たち自身も児童買春の実情をそれほど知ってはいませんでした。で、私たちに何ができるか、どのような活動をしていくかを、一から調べて行くことから始めました。タイ・カンボジアなど現地の調査をしたり、そこで働いているNGOの人たちの話を聞いたりするなど、2年間くらいかけて、どういう事業を立ち上げ、継続していくかを考えました。その結果、カンボジアのある農村地域の子どもたちを支援し、児童買春問題の解決に向けて取り組んでいこうということになりました。

児童買春問題啓発雑誌「かぼちゃ」を発行、売り上げを現地の団体に寄付

現地で児童買春問題に取り組んでいる団体のパートナーとなり財政的な援助をすることと、日本で児童買春問題の啓発をすることが、NGOあおいの具体的な支援活動です。児童買春問題啓発雑誌「かぼちゃ」を発刊、販売。その売上金を現地のパートナーNGOに寄付するのです。これまでに2号出しました。最近号の内容は、児童買春についての情報や解説、日本人が児童買春についての意識を道行く人にアンケートしたもの(ちなみに児童買春という言葉を聞いたことがあるという人が半数近いものの、その内容はほとんど知らないという人が大半)や、一人の少女が児童買春に巻きこまれていく姿を描いた物語などです。これは多くの実例に基づき、NGOあおいが制作した現実に迫るフィクションです。売り上げの半分をカンボジアの現地の活動団体に寄付し、残りを私たちのこれからの活動資金にします。創刊号は、1冊200円で1500部発行し、皆様のおかげで完売することができました。この時いただいた寄付金は、児童買春被害をなくすためのワークショップのために使われ、「かぼちゃ」2号でその報告がされています。

現地で真剣に問題に取り組んでいる人たちのためにも、活動を長く続けたい

「私はタイに調査に行ったのですが、児童買春の実態に強いショックを受けました。また、日本人も加害者なのだよと言われたのもショックでした。でも、私は自分が女性であるので、ああ、これってなんとかしなければならないよねと、すぐに思いました。日本の中での啓発活動もとても必要だと感じて、校内で、ワークショップや、最近制作された児童買春をテーマにした映画の上映会などをやっています。 また、年に一度ですが、同じような活動をしているNGOが全国から集まって、交流をします。そういう機会には、あおいの活動紹介、フェアトレードショップ、フェアトレードカフェの出店、カンボジアの写真展などで参加しています」。
「現地のNGO関係者からみると、日本人が来て何になるのだ、学生がこのような問題に取り組んで何ができるのか、と思われてしまいます。それは彼らが問題意識をもって真剣に活動しているからこその、当然抱かれる不満・疑問だと思います。彼らの信用を失わないためにも、自分たちの活動を責任持って継続しなければなりません。結局今の段階では、私たちが日本にいてできることは、現地のパートナーNGOに資金協力をすることと日本で啓発すること、大きくその二つしかないのです。自分たちにできる地道な努力を継続することが、一番役に立つのだと私は思っています」。

卒業後は、福祉関連の職場に就職する安間さん。学生時代の活動を通じて得た貴重な経験と広い視野、弱い立場の人たち、無力な立場の人たちを守る優しさと強さが、これからいっそう活かされることを期待したい。

(平成21年11月取材)

これまでの歩み

2006年 4月

「NGOあおい」に入会

2006年9月

リーダーシップ研修合宿に参加

2006年11月

学年リーダーとなる

2007年3月

初めてのタイ視察

2007年9月

2度目のタイ視察

2007年11月

「NGOあおい」代表となる

2008年3月

3度目のタイ視察

2008年10月

かぼちゃ創刊号発売開始

2008年11月

代表退任


児童買春を知ってもらいたいと発行
児童買春を知ってもらいたいと発行  売り上げの2分の1はカンボジアの子どもたちに
タイ視察の1コマ
タイ視察の1コマ
タイへの視察で
タイへの視察で
タイ視察の1コマ
タイ視察の1コマ
あおい合宿の様子
あおい合宿の様子

お問合せ先

静岡県くらし・環境部男女共同参画課
電話番号:054-221-3363 FAX:054-221-2941
E-mail:danjyo@pref.shizuoka.lg.jp